風邪(かぜ)は、主にウイルス感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の病気で、咳嗽、咽頭痛、鼻汁、鼻閉など局部症状(カタル症状)、および発熱、倦怠感、頭痛など全身症状が出現した状態を指します。

単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群として、急性鼻咽頭炎(普通感冒)から急性喉頭炎、咽頭結膜熱、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎等までの総称だが、全身症状がことに強く、時に重症化するインフルエンザ(流行性感冒;流感)は、風邪とは区別して扱われることが多いです。

また、俗称として、消化管のウイルス感染によって嘔吐、下痢、腹痛などの腹部症状と上記全身症状を来した状態を、「お腹の風邪」と呼ぶこともあります。

◇風邪に対する生活上の注意点
十分な栄養と、睡眠をとる。
安静にして休んでおくのは医療上も基本原則である。
暴飲暴食、喫煙・飲酒も避ける。
外出後やトイレの後などに、手を石鹸でよく洗う。
マスクを着用する。
上気道のカタル症状に気付いたらマスクを常時着用し、気道粘膜が冷えたり乾燥したりしないようにする(気道粘膜の感染防御能保護の為)。

飛沫感染(病人のせき・くしゃみなどによって病原微生物が飛び散り、これを吸い込んで感染を起こすこと)をとるインフルエンザなども病初期には風邪症状と呈するので、パンデミックを未然に防ぐ為にも、早めのマスクの着用は重要です。
 
     
 
 
※インフルエンザ・ウイルス

インフルエンザウイルスの構造インフルエンザウイルスには A・B・Cの3型があり、このうちA型とB型がヒトのインフルエンザの原因になります。C型は小児期に感染して呼吸器感染症の原因になりC型インフルエンザと呼ばれるが、毎年世界的な大流行を起こす「いわゆるインフルエンザ」とは症状や原因ウイルスの性状の点でも差異が大きいといわれています。

 
 
◇インフルエンザにかかると?
のどの痛み、鼻汁、くしゃみ、咳、頭痛、寒けなどとともに発熱がみられます。
筋肉痛、関節痛、眼球の痛み、腹痛、下痢など幅広い症状がみられます。
熱はだいたい 5日間続きます。この中で3日目に少しの間解熱することがあり、これは二峰性の発熱と呼ばれています。

インフルエンザの合併症として脳炎・脳症が最近注目されています。これを発症するとけいれんや意識障害がみられ、後遺症を残したり、死亡したりといったこともあります。

インフルエンザの診断って?
以前は臨床的な診断が主で、高熱とかぜ症状に加え、筋肉痛、頭痛、腹痛などの症状を伴う時にインフルエンザと診断されてきました。ただ、一般のかぜ症候群と重なる症状も多いため、典型例を除いては診断は確実ではありませんでした。

1999年頃より比較的簡便に、30分以内くらいで陽性か陰性かの結果を知ることができる迅速診断のキットが普及するようになり、より正確な診断ができるようになりました。

インフルエンザの予防手段って?
一般的な方法としては
・ 部屋の加湿を保つこと
・ 手洗いをこまめにすること
・ マスクの着用すること
・ うがいをよくするすること

医療的な予防法では
ワクチンの接種があげられますが、現行の皮下接種ワクチンは感染予防より重症化の防止に重点が置かれたものであり、健康な成人でも感染防御レベルの免疫を獲得できる割合は 70〜80%程度にとどまります。ワクチンは身体の免疫機構を利用し、体内に抗体を作らせ、本物のウイルスが入ってきても感染させないようにします。

また、ワクチンの接種により、仮にインフルエンザにかかったとしても軽症で済む、とされています。しかし、免疫が未発達な乳幼児では発症を予防できる程度の割合は 20〜30%とされ、接種にかかる費用対効果の問題や、数百万接種に1回程度は重篤な後遺症を残す場合があることを認識した上で接種をうける必要があります。

乳幼児の予防のためには、本人がワクチンの接種を受けるよりも、家族がまず接種を受け、家族内でうつさない、流行させない体制を作る方が有効になります。

インフルエンザワクチン接種の受けられない方
@ 明らかな発熱を呈する方
A 重篤な急性疾患にかかっている方
B 本剤の成分によってアナフィラキシー(アレルギーのうちで、特に症状の激しいもの)を呈したことがあるのが明らかな方
C

上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

また循環器、肝臓、腎疾患などの基礎疾患がある方、痙攣を起こしたことのある方、鶏卵アレルギーがある方、気管支喘息患者、免疫不全患者などは予防接種の際はご相談ください。

 
     
 
 

メタボリック症候群【代謝症候群(たいしゃしょうこうぐん)】とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち 2 つ以上を合併した状態を言います。それぞれ単独の病気でもリスクを高める要因があるのですが、メタボリック症候群(代謝症候群)の定義を満たすと相乗的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、ハイリスク群として予防・治療の対象とされている。日本の中年男性の半分近くがこの「症候群」またはその予備群に該当しています。

一般的な治療
メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)の治療のポイントは、糖尿病、高血圧、高脂血症など個々の病態を治療するのではなく、共通の基盤である内臓脂肪を減少させることです。幸い、内臓脂肪は皮下脂肪と違って減少するのが速いので、少しの減量で削減効果が期待できます。そのため、標準体重をめざす大幅な減量は必要とせず、現体重またはウエスト周囲径のマイナス 5% 程度を目標に、 3 〜 6 カ月かけて緩やかな減量を継続させます。

1 )食事療法
摂取カロリーの制限、栄養バランスを保つなどの基本は、肥満の治療と同じです。ただし、内臓脂肪が蓄積している人の食生活には、間食が多い、緑黄色野菜の摂取が少ないなどの特徴があるので、食事日記による食行動のチェックで、問題点を具体化すると効果的です。

2 )運動療法
運動は、内臓脂肪を減少させる有効な手段なので、習慣的に継続させることが重要です。とくに、内臓脂肪型肥満の人は、自動車による移動が多いなど、日常生活の運動不足が目立つので、生活に合わせて活動量が増えるような工夫が必要です。具体的には歩数計を使って 1 日の身体活動量を把握し、 1 日 2 割の歩数アップ、 10 分程度の持続を目安に徐々に増やすようにします。筋力が低下している高齢者では、筋力トレーニングを併用すると効果的です。

3 )薬物療法
今のところ、内臓脂肪そのものを減らす薬はありません。食事療法、運動療法を主とした生活改善を 3 〜 6 カ月行っても、高血糖、高血圧、高中性脂肪血症が改善されない場合は、個々の病態に対しての薬物療法が行われます。

禁煙
内臓脂肪型肥満では、喫煙者の割合が多いという特徴があります。喫煙は、動脈硬化性疾患の危険性をいっそう高めるので、すべてのケースで禁煙が必要です。

 
     
 
 

三大成人病とは、死亡原因が癌(がん)、心臓病、脳卒中で約 60 %を占めると言われてます。原因としては遺伝もありますが、若い頃からの食生活、生活習慣、持病(高血圧、糖尿病、高脂血症)が原因と考えられるます。

 

悪性腫瘍(あくせいしゅよう)は、がん、悪性新生物とも呼ばれ、他の組織に浸潤あるいは転移し、身体の各所で増大することで生命を脅かす腫瘍である。

がんを防ぐための12ヵ条

1.
バランスのとれた栄養をとる(好き嫌いや偏食をつつしむ)
2.
毎日、変化のある食生活を(同じ食品ばかり食べない)
3.
食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
4.

お酒はほどほどに(強い酒や飲酒中のタバコは極力控える)

5.
たばこは吸わないように(受動喫煙は危険)
6.
食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる(自然の食品の中からしっかりとる)
7.
塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
8.
焦げた部分はさける
9.
かびの生えたものに注意(輸入ピーナッツやとうもろこしに要注意)
10.
日光に当たりすぎない
11.
適度に運動をする(ストレスに注意)
12.
体を清潔に

これらの 12ヵ条は国立がんセンターが「がんを防ぐための 12 ヵ条」を提唱しています。


 
心臓病

心疾患の代表とされる虚血性心疾患は、心臓の動脈硬化が原因です。それによって血管が狭くなって血液の流れが悪くなった状態を狭心症と呼びます。また、さらにこの血管の血の固まりがつまって、血液が流れなくなって酸素の供給ができにくくなると、細胞は壊れて死滅します。これを心筋梗塞といいます。これら心疾患は共に強い痛みをともないます。心筋梗塞は不整脈やショックをともないますと、患者の50〜80%が死亡するという危険性の高い疾患です。

 
脳卒中

脳卒中は脳血管疾患の代表的な病気です。この疾患の原因は動脈硬化ですが、動脈硬化はコレステロールや高血圧が原因としてあげられています。この動脈硬化によって狭くなった血管に、血液のかたまりがつまって、血液が流れなくなるとその細胞は死滅するようになります。これを脳血栓、あるいは脳塞栓と呼んでいます。また、動脈硬化によって血管の一部がふくらむと動脈瘤となります。血管が破裂して脳内で出血があったのを脳出血といい、これがくも膜と脳の間で出血した場合は、くも膜下出血といいます。脳内のこれらの疾患は、死を免れた場合でも言語障害や半身不随など、後遺症が残るというケースも多くみられますから、大変注意しなければならない疾患です。

 
     
     
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